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ハードウェアメーカー 事例

VAIO株式会社 様

http://vaio.com/

商品プロデューサー
企画マーケティング部
部長 伊藤好文様

『「CLIP STUDIO PAINT」と「VAIO®Z canvas」でクリエイターが快適に制作できる環境を』

2015年5月「CLIP STUDIO PAINT」が VAIO株式会社の「VAIO Z Canvas」に、プリインストールソフトとして採用されました。その背景について伊藤様に語って頂きました。

いま、パソコンでなければできないことを

ーなぜ今クリエイターをターゲットとされているのでしょうか。

 まず、ソニー時代にビジネスマンをターゲットに、ペンとタッチ機能が付いた「VAIO Duo11」を販売したところ、ビジネスマンだけではなく、クリエイターにも大きく評価されたという原点があります。

 そしてソニーから独立しVAIO株式会社になり、改めてVAIOとしてのあり方を考えたところ、スマ―トフォンやタブレットで充分だという方も増えている 今こそ、パソコンでければできないことを追及してるクリエイターに向けて、何かを作っていきたい、それがVAIOだからこそできることだと考えました。

制作に没頭できる環境を

ーVAIO Z Canvas 開発の際に意識したことを教えていただけますでしょうか。

 なぜクリエイターに評価されたのか、完全に把握しきれていない部分がありましたので、まずは素直にクリエイターに聞こうという姿勢で開発に臨みました。

 マンガ家やイラストレーターにヒアリングをしたり、社内にも開発メンバーに制作活動をしているメンバーがいましたので、実際に使ってもらったり・・と様々なクリエイターにヒアリングした結果が今の製品につながったと考えています。

 クリエイターの皆さんの要望は、千差万別といった感じで必ずしも一致しないこともありました。そこをさらに聞き進めるうちに、表面上に現れるものを追って いるだけでは、皆さんに喜んでいただける製品は作れない、その奥にある原因を深く探ることが、本当にユーザーに求められていることにつながっていると気づ きました。

 その結果、最終的に重要だと考えたのが、制作を分断しないことでした。デジタル制作ならではのエラーで、作業が分断することなく、制作に没頭できる環境を提供することこそが、私たちに求められていることだと考えました。

「未完成を共有」した、その成果

ークリエイターからのヒアリング結果が特に反映されている部分を教えていただけますか?

 自由な角度で制作ができるフリースタイルスタンドは、特に評価していただいています。

 当初は何パターンか固定できる角度を設定しようと考え、制作しやすい角度を調べていました。ところが皆さん本当にバラバラだったんです。そこで自由に角度 を変えられる設計にしたところ、同じ人でも一つの絵を描きながら、手のスクロールや描く方向によって、何度も角度を変えることに気づきました。描画中でも 無意識に角度が変えることができることが、スムーズな創作にはとても重要だと気づかされました。

 また、ペンで描いている時に起こる誤動作は、デジタル制作の大きなストレスのひとつだと考えました。この点に関してはハードだけでの解決は難しく、ソフト メーカーと一緒にやるから意味があり、一緒にやらないとできない事だと感じました。CLIP STUDIO PAINTの良さであるピンチイン、ピンチアウトを大事にしつつも誤動作を防止するためには、使い分けられる直観的なペンしか機能させないようなボタンも 大事だと考えました。

 他にもキーボードの使えない状況での自由な設定など、誤動作しないための配慮や快適に制作するための様々な仕掛けを盛り込んでいます。

クリエイターと親和性が高く、VAIOの性能を活かせるソフト

ーなぜCLIP STUDIO PAINTを選んでいただけたのでしょうか?

 まず、プロからアマチュアまで幅広く信頼されていることが一つの決め手でした。
さらに、ペンの筆圧対応にいち早く対応していたこと、タッチのピンチインピンチアウト、高解像度、64BIT対応など、CLIP STUDIO PAINTのハードへの適応の速さもVAIOの性能を活かせるソフトだと考えました。その次の改善策を実現するためにも、CLIP STUDIO PAINTの存在は大事な要素でした。

 また、以前イラスト投稿サイトのPixivにCLIP STUDIO PAINTとの広告を出したところ、アクセス数が数倍に増加したことも、ターゲットとするクリエイターとの親和性の高さを裏付けるものでした。

 VAIO Z Canzasでは無料の体験版と製品版のCLIP STUDIO PAINT PROが選択できるように設定されていますが、製品版の購入率はその他のアプリと比べても数倍も高いことから、CLIP STUDIO PAINTをVAIOで使用する目的で購入している方が多いことが見受けられます。

ハードとソフトの面からよりよい制作環境を

ーCLIP STUDIO PAINTに期待することや今後のお取組みについてお聞かせください。

 CLIP STUDIO PAINTとVAIOが組み合わさって、今まで以上にクリエイターが作品の質を追求でき、より幅広いところで制作できる環境を一緒に作れることを期待しています。

 また、VAIOとしても、イラスト・マンガだけでなく、今後CLIP STUDIO PAINTに搭載を予定しているアニメ機能についても引き続き対応が必要だと思います。アニメーターからも要望をいただきますし、まだまだやらなければい けない領域が多いと感じています。アニメーターがスムーズにデジタル化を進めていけるよう、ハードでやるべき部分、ソフトでやるべき部分を合わせて、要望 にきちんと応えられるようにしていきたいですね。

クリエイターをトータルでサポートできる環境を

ー最後に今後の展望をお聞かせください。

 今後も、学生へのサポートやプロへの機材の貸出しなど、創作環境のサポートを考えています。また、創作活動の質をあげる支援として、コンテストなどの表現 できる場の提供など、クリエイターの創作活動を最初から最後までトータルで支援ができるようなクリエイターサポートプログラムを検討しています。

 海外からもたくさんの要望をいただきますが、まずは日本のクリエイターの要望に応えるべく、一歩ずつ取り組んでいき、ゆくゆくはアメリカ、ドイツ、イギリス、フランス・・・と世界のクリエイターのサポートを進めていきたいです。

【VAIOcafe】

2015年5月六本木ヒルズにて期間限定でVAIOcafeをオープンし、製品展示やライブペイント、トークショーなどが開催されました。
日本全国から幅広い年齢層の来場があり、通常の来場者数を大きく上回る反響となりました。

VAIOcafe マンガ家 颯田直斗先生のCLIP STUDIO PAINTを使ったライブペインティング

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